中国、マレー半島の原産で、日本には江戸前期に渡来した。日本の屋外で越冬でき、寒冷地で露地栽培が可能なベゴニアの1種で、半日陰のやや湿った所を好む宿根草。
地下に塊茎を融資、地上茎は高さ40〜50cm。葉は卵状心臓形で左右不等形の場合が多い。葉腋から花柄を出し、数回2又分枝して淡紅色の花をつける。雄花は4枚、雌花は5〜6枚の花被片をつける。開花後、葉腋に珠芽をつけ、晩秋の地上部の枯死時に外れて、翌年発芽して増殖する。
シュウカイドウ 四季の山野草〜秋の野山
シュウカイドウ 四季の山野草〜秋の庭
植えつけは秋に葉脈にできたむかごを、鹿沼土、赤玉土、腐葉土を等量混ぜた用土に植えておくと4月上旬に発芽するので、これを定植する。
定植は半日陰でやや多湿の所を選び、腐葉土をすき込んで植え付ける。一度育つと球塊状の地下茎から細根を多数出してその先端に新しい球塊をつくり、毎年植えていく。
移植するときは、3月下旬ごろ発芽したものを、芽を傷つけないように行う。
シロバナシュウカイドウ (紅を帯びた白花をつける。)
ベゴニア (ブラジル原産の一年草。)