シコタンハコベ

最終更新日
2019/09/22
●学名
Stellaria nipponica
●科名
ナデシコ科ハコベ属
●花期
7〜8月
●生育地

北海道(利尻島、ニセイカウシュッペ山、富良野岳、阿寒山系、知床半島、羊蹄山)、本州(日光、浅間山、北・南アルプス、八ヶ岳)、東北アジアに分布し、海岸〜高山帯の岩場に生える多年草。

●特徴

花は単生、直径約1.5cm。集散花序にならない。葉は卵形、灰白色を帯び、かたくて毛がない。高さ3〜15cm。
新鮮な花は葯の色が赤くて美しい。

●写真集
シコタンハコベ 春の庭
●育て方

風通しの良い日当たりで管理する。

灌水は乾き気味にし、過湿による蒸れを避ける。

肥料は薄い液肥を与える。

植え替えは硬質赤玉土、硬質鹿沼土、軽石の混合土などで水はけ良く植え付ける。

増殖は挿し芽と実生による。挿し芽は6月が適期。実生は採り播きが良い。

●近縁種

イワツメクサ (本州中部似分布する日本固有の多年草。高山の岩礫地に生える。)

エゾイワツメクサ (大雪山に自生する。)

オオイワツメクサ (北海道の夕張山地、日高山脈に生え、イワツメクサよりも茎が太い。)

ハコベ (世界中でどこにも見られる越年草。ミヤマハコベよりやや小さい花を咲かせる。)

ミヤマハコベ (川岸の林中や山地の木陰などに生える高さ20〜30cmの多年草。 )

●和名

色丹繁縷
別名:ネムロハコベ

●参考図書
高山に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)