本州中部似分布する日本固有の多年草。高山の岩礫地に生える。
茎は株状で高さ10〜20cmになる。葉は長さ2〜4cm、幅1〜2mmで平開し、無柄で線形。7〜9月に、1〜8個の集散花序をつくり、白色5弁花を咲かせる。
風通しの良い日当たりで管理する。
灌水は乾き気味にし、過湿による蒸れを避ける。
肥料は薄い液肥を与える。
植え替えは硬質赤玉土、硬質鹿沼土、軽石の混合土などで水はけ良く植え付ける。
増殖は挿し芽と実生による。挿し芽は6月が適期。実生は採り播きが良い。
エゾイワツメクサ (大雪山に自生する。)
オオイワツメクサ (北海道の夕張山地、日高山脈に生え、イワツメクサよりも茎が太い。)
シコタンハコベ (葉が灰白色を帯び、海岸〜高山帯の岩場に生える多年草。)
ハコベ (世界中でどこにも見られる越年草。ミヤマハコベよりやや小さい花を咲かせる。)
ミヤマハコベ (川岸の林中や山地の木陰などに生える高さ20〜30cmの多年草。 )
岩爪草
別名:オオバツメクサ
ナデシコ科なので2枚の細い葉が向かい合って生えており、その葉が鳥の爪に似ていることから、「大葉爪草(おおばつめくさ)」という別名があります。
初恋、奥ゆかしさ
高山の岸壁に寄り添って白い小さな花をいっぱい咲かせる、かわいらしい植物です。初々しい花の姿から「初恋」、岩陰にひっそりと咲くことから「奥ゆかしさ」という花言葉がつきました。