全体にやわらかくよく分枝して高さは10〜30cmになる。茎には片側に1列に並んで毛が生えている。葉は対生し、長さ1〜3cm、幅0.6〜2cmの卵形で上部の葉は無柄。花は直径6〜7mmで、花弁が基部近くまで2裂するので10弁のように見える。雄しべは4〜10個、花柱は3個、刮ハは卵形で6裂する。種子にはとがった突起がある。
ハコベは春の七草のひとつとして七種がゆに入れたり、小鳥の餌としてもおなじみの道端の雑草。一般にはコハコベもハコベと呼んでいる。英名はChickweedで「ニワトリの雑草」という意味。
ハコベ 星野自然村
風通しの良い日当たりで管理する。
灌水は乾き気味にし、過湿による蒸れを避ける。
肥料は薄い液肥を与える。
植え替えは硬質赤玉土、硬質鹿沼土、軽石の混合土などで水はけ良く植え付ける。
増殖は挿し芽と実生による。挿し芽は6月が適期。実生は採り播きが良い。
イワツメクサ (本州中部似分布する日本固有の多年草。高山の岩礫地に生える。)
ウシハコベ (日本全土に生える越年草または多年草。)
シコタンハコベ (葉が灰白色を帯び、海岸〜高山帯の岩場に生える多年草。)
ミヤマハコベ (川岸の林中や山地の木陰などに生える高さ20〜30cmの多年草。 )