北アメリカ原産の多年草。観賞用に栽培されていたものが野生化し、戦後急速に全国に広がった。炭鉱の閉山の時期やベトナム戦争の頃増えたので、閉山草とかベトナム草とも呼ばれた。
川の土手や荒れ地に大群生し、高さ2.5mにもなる。地下茎を伸ばしてふえる。茎や葉には短毛があってざらざらする。葉は長さ6〜13cmの披針形で、先はとがる。茎の先に長さ10〜50cmの大型の円錐花序をだし、直径約6mmの黄色の頭花を多数つける。
セイタカアワダチソウは他の植物の生長を抑えるような物質を出して、自分の勢力範囲を拡大するといわれる。一時は花粉症の元凶として騒がれたが、元来虫媒花であり、関係ないことが明らかになった。繁殖力が嫌われることが多いが、花の少ない秋の蜜源植物として養蜂業者には重宝されている。
セイタカアワダチソウ 秋の野山
アキノキリンソウ (日当たりのよい山野に生える高さ30〜80cmの多年草。)
オオアワダチソウ (北アメリカ原産の多年草。頭花はセイタカアワダチソウよりやや大きく、花期がすこし早い。)