アキノキリンソウ・ミヤマアキノキリンソウ

最終更新日
2015/11/08
●学名

Solidago virgaurea var. asiatica (アキノキリンソウ)
Solidago virgaurea subsp. leiocarpa (ミヤマアキノキリンソウ)

●科名
キク科アキノキリンソウ属
●花期
8月〜11月
●生育地

アキノキリンソウは山地の草原や林縁に生え、北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島に分布する多年草。
ミヤマアキノキリンソウ
は北海道、本州の中部以北、東アジアの高山の草地に生える。

●特徴

高さ30〜80cm。花は枝先に散房状または房状に付く。葉の縁は距歯で、根生葉は通常花期には枯れる。

ミヤマアキノキリンソウはアキノキリンソウの高山型とされ、花が種は頂部に固まってつく傾向があルのに対してアキノキリンソウは比較的まばらにつく。総苞片は、アキノキリンソウが四列、ミヤマアキノキリンソウは三列だが、中間型もあり、厳密な区別は難しい。

●写真集

アキノキリンソウの花アキノキリンソウ 日光・白根

アキノキリンソウの花アキノキリンソウ 日光植物園

ミヤマアキノキリンソウミヤマアキノキリンソウ 尾瀬

●育て方

日当たりのよい場所に置き、冬は霜が当たらないよう棚下などで保護する。

用土は硬質鹿沼土5、軽石砂5を水はけよく配合し、微塵を取り除いて使用する。日なたで通年管理する。

水やりは表土の乾き具合を見てたっぷりと与える。

殖やし方は植え替え時の春の株分けと実生によって行う。

●近縁種

アオヤギバナ (日本各地に分布。川辺などの岩地に自生する。)

イッスンキンカ (高さ約20cm、屋久島特産で湿った岩場に生える。)

セイタカアワダチソウ (北アメリカ原産の帰化植物。草原や土手などに普通に自生する。)

ハチジョウアキノキリンソウ (高さ約20cmで八丈島特産。)

●和名

秋の麒麟草。夏に咲くキリンソウ(ベンケイソウ科)に似た花を秋に咲かせることから名がついた。

アキノキリンソウの別名:花が泡立つように咲くことから別名アワダチソウという。
ミヤマアキノキリンソウの別名:コガネギク

●参考図書
日本の高山植物(山と渓谷社)、山草辞典(栃の葉書房)、山野草大百科(講談社)