ツバキより日本南部に分布し、九州から屋久島、種子島、奄美大島、沖縄、西表島などに自生する常緑小高木。
カンツバキはツバキとサザンカの交配種でツバキとよく似るが枝が細く葉や花が小さく、新芽に毛がある点、また雄しべや花弁が束にならず、ばらばらである点などで区別できる。
サザンカは四国南西部、九州、南西諸島に分布する日本固有種。樹高約5m。葉は小さく丸みが強い。花は白色。基部まで離生して平開し、雄しべは基部で合着。花弁と雄しべはばらばらに散る。
カンツバキ 庭の冬
繁殖は実生、挿木、接木による。
ツバキと同じく多くの品種が育成されている。
品種には秋咲き、寒咲き、春咲き、花色は桃、紅、緑紅ぼかし、白など、また一重、八重咲きなどがある。系統としては江戸サザンカ、熊本サザンカ(肥後サザンカ)が知られている。
ツバキ(ヤブツバキ) (本州〜南西諸島に分布、南日本ではかなりの高標高地でも見られる。)
ヒメシャラ 関東地方西南部(箱根)〜屋久島の、主に太平洋側温帯林に分布。