日本各地に分布。田のあぜや水辺など、やや湿ったところに群生する高さ0.3〜1mになる一年草。
茎には下向きの刺があり、下部は地をはう。葉は互生し、長さ4〜10cmの卵状ほこ形で、先は鋭くとがり、基部は耳状になりだす。両面とも星状毛と刺がある。托葉鞘は長さ5〜8oの短い筒形で、ときに上部が葉状に広がる。花は枝先に10数個集まってつく。花被は長さ4〜7oで5裂し、裂片の上部は紅紫色、下部は白色。痩果は3陵のある卵球形で、花被に包まれる。
ミゾソバ 日光
よく日に当てて管理する。
灌水や肥料を好む植物だが、鉢植えでは控えめに与えると、矮小で美しく栽培できる。
実生は翌年3月に播き、本葉3〜4枚の頃に植え替える。
丈夫な草で、用土は特に選ばない。
イヌタデ (日本各地に分布。野原や道ばた、畦地、空き地などに生える一年草。)
オオイヌタデ (日本各地に分布。淡紅色または白色の花をつける。)
オオケタデ (観賞用によく庭植えされる帰化植物。大型で高さ約1mになり毛が多い。花期は8〜11月。)
サクラタデ (本州〜九州の日当たりの良い水辺に自生する。高さ50〜100cmになる。花期は8〜10月。)
ハナタデ (日本各地の山地の林内に自生する1年草。花期は8〜10月。)
ハルタデ (ヨーロッパ原産だが日本各地の田畑などに帰化する。高さ30〜80cm。花期は4〜10月。)
ボントクタデ (日本各地の水辺や湿地に自生する1年草。高さ40〜100cm.花期は9〜10月。)
ヤナギタデ (日本各地の湿地に自生する。高さ30〜80cm。花期は7〜10月。別名マタデ。)
野に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)