根茎は太く横にはう。葉は根もとから長い柄を多数のばし、3枚の小葉をつける。小葉は長さ1.5〜3cmでつやがある。ふちにはあらく鋭い鋸歯があり、まばらに白い毛が生える。茎は高さ10〜20cmで、上部で枝を分け、先端に径2cmほどの濃黄色の花を数個つける。花弁の先はへこむ。
丈夫なので、浅鉢に火山岩を添えて植えたり、多種との寄植えなど好みの植えつけができる。用土は硬質鹿沼土5に軽石砂5などの混合土。
植え替えは5〜6月中旬と、少し涼しくなった9月中旬〜10月中旬が適期。根の成長が活発なので、毎年行う。
通年日なたで風通しを配慮。
水やりは表土の乾きを見て与える。
施肥は植えつけ時に元肥として緩効性の化学肥料を株の下の用土に混ぜる。花後と秋に、追肥として有機性または化成の固形肥料を鉢の周囲に置き肥する。
株の増殖は活発な種が多く、植え替え時の株分け、または実生による。
イワキンバイ (北海道〜九州に分布し、山地帯の岩上などに自生。)
ウラジロキンバイ (北海道・九州の中部地方の高山帯の岩礫地などに自生。)
キジムジロ (北海道、本州、四国、九州、南西諸島、朝鮮に分布し、日当たりのよい雑木林、丘陵地、草原、海岸の岩場など生える。春に黄色の花を咲かせる。)
キンロバイ (北海道・本州中北部に分布、高山帯の岩上に自生。)
クロバナロウゲ (北海道、本州の尾瀬、日光、北アルプスに分布し、亜高山帯の湿地や湿原に生える。)
シナノキンバイ (北海道・本州中部地方以北に分布。高山帯の湿り気のある草原に自生。花は似ているが、キンポウゲ科である。)
チシマキンバイ (北海道から千島、樺太の原産で花が大きい。海岸の岩礫地などに自生。)
ヘビイチゴ (日本全土に分布。田のあぜやや湿った草地に生える多年草。)
ミツバツチグリ (本州〜九州に分布。山地帯や平地に自生。)
メアカンキンバイ (北海道の高山帯に自生。)
ユウバリキンバイ (北海道アポイ岳周辺の高山の岩地に自生。)