ヘビイチゴ

最終更新日
2017/06/24
●学名
Duchesnea iinumae
●科名
バラ科ヘビイチゴ属
●花期
4月〜6月
●生育地
日本全土に分布。田のあぜやや湿った草地に生える多年草。
●特徴

茎は長く地をはい、葉は3小葉からなる。花は径1.2〜1.5cm、5個の萼がある。花のあと、花床はふくらんでつやのない淡紅色の果床となり、表面に粒状の痩果が多数つく。果床は水分の少ない海綿質で、食べられるが、おいしいものではない。

●写真集

ヘビイチゴの花ヘビイチゴ 太平山

●育て方

風通しと日当たりの良い場所で管理。
潅水は1日1回を目安に少なめにし、固形肥料・骨粉などを置き肥する。
日当たりが悪かったり、水が多いと徒長して草姿が乱れる。
植え替えは春か秋に、赤玉土・硬質鹿沼土などの、水はけの良い用土を混合して植え付ける。。
増殖は株分けと実生による。実生は採り播きにする。

●近縁種

クロバナロウゲ (北海道、本州の尾瀬、日光、北アルプスに分布し、亜高山帯の湿地や湿原に生える。)

シナノキンバイ (北海道・本州中部地方以北に分布。高山帯の湿り気のある草原に自生。花は似ているが、キンポウゲ科である。)

チシマキンバイ (北海道から千島、樺太の原産で花が大きい。海岸の岩礫地などに自生。)

ミツバツチグリ (本州〜九州に分布。山地帯や平地に自生。)

ミヤマキンバイ (高山の岩地や草に生える多年草。)

ヤブヘビイチゴ (ヘビイチゴより全体に大型で、葉は濃緑色。本州(関東地方以西から沖縄に分布する、やぶや林縁などに多い多年草。)

●和名
蛇苺。人間が食べないで、ヘビが食べるイチゴという意味らしいが、毒があるわけではない。
●参考図書
山草辞典(栃の葉書房)、日本の野草、野に咲く花(山と渓谷社)