本州、四国、九州に分布し、湿った草原に生える多年草。
茎は高さ50〜100pで直立し、無毛で赤紫色を帯びる。茎頂に黄色の頭花を長く総状に付ける。花弁は5枚だが、そのうち約2枚は小さく、3弁花のように見える。根生葉は長い柄があり、ハート形で縁に細かい鋸歯がある。
メタカラコウ 日光植物園
風通しの良い日当たりで管理し、日差しの強い時期は半日陰。
肥料は置き肥し、秋に下葉が黄色くなってきたら液肥を与える。
植え替えは早春、赤玉土や硬質鹿沼土を混合し、水はけよく植える。
増殖は株分けか、5月頃に伸びてきた新芽を指し芽する。
オタカラコウ (本州の福島県以南から九州に分布。低山の川縁などに自生。)
カイタカラコウ (本州の北限2お飯豊山、南限を南アルプス池口岳として分布。低山帯上部から高山帯の湿った草地や谷川のほとりに生える多年草。)
トウゲブキ (北海道・本州の東北地方に分布。低山帯〜亜高山帯の開けた草地に自生。)
マルバダケブキ (本州・四国に分布。山地の草地や林内に自生。)
雌宝香。オタカラコウよりも小ぶりなため雌の名がある。タカラコウとは香料の「竜脳香」を指し、根茎の香りが似ていることに由来する。