日本固有種。
本州(東北南部〜近畿)、四国の太平洋側に分布する。
混生葉が3回3出複葉で、小葉はさらに深く羽状に切れ込む。大きな5個の花弁に見えるのは萼片、内側に小さな8〜10個の花弁がある。
コセリバオウレン 星野自然村
春・秋は日によく当て、夏は半日陰で管理する。常緑のため冬も暖かく日の当たる場所を好む。
植え替えは2〜3年に1回、花後の5月頃に行い、硬質赤玉土・硬質鹿沼土・軽石の混合土などで水はけ良く植える。
増殖は株分け・実生により、実生は採り播きし、発芽から2年で開花する。
適湿な明るい日陰の場所でよく育つ。 渓谷沿いや林の下など、湿潤でしっとりした土壌に自生する植物なので極端な乾燥には気をつける。
タネまき、株分けでふやすことができる。
ウスギオウレン (オウレンに似るが、萼は狭く淡黄色で、花弁は紫色を帯びる。)
オウレン (山地の林内に生える常緑の多年草で、発達した黄色の根茎がある。)
オオゴカヨウオウレン (屋久島特産。バイカオウレンに似るが葡枝を出さず全体に大型。)
セリバオウレン (茎頂は分岐し3つの花をつける。葉形が2回3出複葉でセリの葉に似る。)
バイカオウレン (根生葉は鳥足状複葉、3中裂する5枚の小葉よりなる。本州から四国に分布する。)
ミツバオウレン (根生葉は3出複葉、茎頂に1つの花を付ける。高山のやや湿った所に自生。高山性のため栽培が多少難しい。)
ミツバノバイカオウレン (ミツバオウレンに似るが、花茎は緑色でなく褐色。)
中国原産で葉の形が水鳥の脚に似るカモアシオウレンが普及するが、日本のオウレンとは別属のアステロビラム属である。
小芹葉黄蓮。
山野草図鑑(朝日新聞出版)、山草図鑑(栃の葉書房)