キツリフネ

最終更新日
2016/01/10
●学名
Impatiens noli-tangere
●科名
ツリフネソウ科ツリフネソウ属
●花期
6月〜9月
●生育地

日本全国に分布。山地の湿り気のあるところに生える一年草。

●特徴

高さ40〜80pで全体無毛。茎は直立して分枝し、赤みを帯びる。葉は互生し、柄があり、長楕円形で長さ4〜8p、先端は鈍形、粗い鋸歯がある。葉腋から細い花柄を出し、3〜4pの黄色い花を吊り下げる。花の太い袋状の部分は萼片の1個で、基部は距になる。花弁は3個、下方の2個は合着して唇弁となり、内面に赤褐色の斑紋がある。

●写真集

キツリフネの花キツリフネ 日光・白根

●育て方

半日蔭で管理し、夏は日陰の涼しい場所で管理する。

灌水は1日1回十分与えるが、過湿にならないように注意する。

肥料は生育期に置き肥をする。

一年草なので、春に観賞鉢に実生する。播種床は硬質赤玉土・硬質鹿沼土などを混合する。播種後は乾燥しないように注意する。

庭植えにする場合は、樹木の下や湿り気のある半日蔭値に採り播きするとよく発芽する。

●近縁種

インパチェンス (南アフリカ原産。インパチェンス・サルタニーやホルスティーなどを交雑した品種群。)

ツリフネソウ (赤花。北海道から九州までの各地の山間のやや湿った林中などに自生する一年草。)

ハガクレツリフネ (赤と白が混ざった花。山地の林内に生える一年草。)

●和名
黄釣舟
●参考図書
日本の野草、山に咲く花(山と渓谷社)、山草辞典(栃の葉書房)