ケマンソウ

最終更新日
2016/06/15
●学名
Dicentra spectabilis
●科名
ケシ科コマクサ(ディケントラ)属
●花期
5月〜6月
●生育地

中国原産の大型種で露地植えでも育てられ、白花も普及。古くから栽培されているため、日本原産と思われがち。

●特徴

全体に粉白色を帯びやわらかい。高さ50〜70cm、葉は羽状に裂け、最終裂片は長さ4〜7cmある。茎頂および葉腋より斜めに花茎を伸ばし、高山植物のコマクサに似た花を花茎に沿って1列に並び咲かせる。白花(f.alba)もある。

●写真集

ケマンソウの赤花ケマンソウ 春の庭

ケマンソウの白花白花

●育て方

水はけを考慮して、硬質鹿沼土5に軽石砂5などの配合用土で植える。
根の成長が活発なので、1〜2年ごとの株分けを兼ねて植え替える。作業の適期は9月中旬〜10月中旬。
西日の当たらない半日陰が適地。

殖やし方は植え替え時の株分けや実生栽培が容易。

主に根や葉にビククリン、プロトビンなどの毒性成分が含まれているので注意。

●近縁種

コマクサ (シベリア東部の温帯に分布し、高山に生える。)

ハナケマンソウ (北アメリカの原産種で小型の鉢植えに小型の鉢植えに向く強健種。白花や濃色花なども流通する。草丈50cm、花は2cm。半日陰の排水性の良い所を好む。)

●和名
華鬘草
別名タイツリソウ(花を魚のタイに見立て、釣り竿で釣り上げたような形からタイツリソウと呼ばれる。)、フジボタン
●花言葉
従順、恋心、失恋
英名は”Bleeding heart"。ハートから血が流れているように見える花姿からつけられました。花言葉も同様に、ハートが割れたような形から連想したものです。
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社)、花と木の名前(主婦と生活社)、山野草大百科(懇談社)、山草図鑑(栃の葉書房)、美しい花言葉・花図鑑(ナツメ社)