ヒツジグサ

最終更新日
2016/02/21
●学名
Nymphaea tetragona
●科名
スイレン科スイレン属
●花期
6月〜9月
●生育地
日本、ヨーロッパ東北部〜東アジア、インド、北米に分布。北海道〜九州の池や沼に生える多年草の水草。
●特徴

根茎は太くて短い。葉は水面に浮き、長さ8〜19cm、幅5〜12cmの卵円形〜楕円形で、基部はやじり状に深く切れ込む。表面は光沢があり、裏面は暗紫色を帯びる。花は直径約5cmで水面に浮かび、昼に開花し、夜になると閉じる。萼片は4個あり、広披針形または狭卵形で外側は緑色、内側は白色。花弁は白色8〜15個あり、外側のものは萼片とほぼ同じ長さ。雄しべは多数あり、外側のものは花糸の幅が広く、内側のものは線形。葯は黄色。雌しべは多数の心皮が合着したもので、それぞれの柱頭の外側に偽柱頭と呼ばれる突起がある。果実は卵球形の液果状で海綿質。水中で熟し、熟すとばらばらになって多数の種子を水中にまき散らす。葉の基部の切れ込みがやや広いものをエゾノヒツジグサと呼ぶ場合もあるが、はっきり区別できない。

●写真集

コウホネの花ヒツジグサ  尾瀬

●育て方

荒木田等田土で鉢植えにし、池とか深さ20cm以上の水蓮鉢に沈めておきます。

●近縁種

コウホネ (北海道の西南部と本州、四国、九州、朝鮮半島にも分布し池や小川などに自生する多年草。)

スイレン (池沼に生える多年草の水草。)

●和名
未草。未の刻(午後2時ごろ)に開くからといわれるが、開花時期は一定しているわけではなく、ふつうはもっと早い。
●参考図書
日本の高山植物(山と渓谷社)