ヒメリュウキンカ

最終更新日
2016/05/01
●学名
Ranunculus ficaria
●科名
キンポウゲ科キンポウゲ属
●花期
3月〜5月
●生育地

原産地はイギリス。ユーラシア大陸に広く分布。
山野の湿った草原や川沿いの林床 などで生育。

●特徴

早春に輝くな花を咲かせる。普通の花は茎2〜3cmほどの光沢のある黄色花だが、花色変異に白色や赤銅色それに緑色、黄色に縁を散りばめた花などがある。花弁の数も多様に変化し、多弁花や完全な八重咲き種などがある。葉の変化も大小の変異とともに濃い茶色を帯びる烏葉種や、美しい斑紋が出る種などもある。

●写真集

ヒメリュウキンカの花ヒメリュウキンカ  花之江の郷

ヒメリュウキンカの花ヒメリュウキンカ(八重咲き)  春の庭

●育て方

中深の4〜6号の鉢に3〜6株を植える。用土は赤玉土4に軽石砂4,腐葉土2などを与える。

植え替えは1〜2年ごとに行う。9月中旬〜10月中旬が適期。

晩秋に芽を出し、冬から開花するので、北風や強い霜を避けた陽だまりに置く。葉が枯れて休眠したら棚下など、日陰の涼しい場所に移す。

水やりは芽出し時から開花中は多めに与える。その後は表土の乾きを目安に与え、葉のない休眠中も与える。

施肥は植えつけ時に元肥として緩効性の化成肥料を施し、花後から休眠まで2000倍程度の液肥を水やり代わりに与える。植え替えのない鉢は秋に有機性または化成の固形肥料を施す。

殖やし方は根茎の増殖が活発なので植え替え時の株分けによる。タネの採り播きによる増殖も容易。

●近縁種

アカガネヒメリュウキンカ (オレンジ色の花が咲く)の他、八重咲き種や白花種もある。

キンポウゲ (日本全国、台湾、中国、朝鮮半島に分布。日当たりのよい山地や野原に生える多年草。)

バイカモ (北海度、本州に分布し、浅くてきれいな水中に生える多年草。)

ミヤマキンポウゲ (高山の草地に群生する多年草。)

●和名
姫立金花
●参考図書
日本の高山植物(山と渓谷社)、趣味の山野草・栽培大辞典(鞄ネの葉書房)、山野草大百科(講談社)