東南アジアを中心に約150種が知られ、日本には15種ほどがある。
ジエビネは北海道の西南部〜沖縄に分布。主に肥沃でやや湿り気のある雑木林の林床に生える多年草。
高さ20〜40p。花は直径2〜3p、色は茶系統が一般的だが、変化が多い。葉は2〜3枚つき、常緑である。
エビネ 庭の春
通気性のある5〜6号で深めの山野草鉢(エビネ鉢)を使用し、微塵を取り除いた軽石砂4、赤玉土4に腐葉土2を良く混ぜ合わせた肥沃な用土を用いる。露地植えは庭土に有機質の用土をすき込んで植えつける。
植替えは花後と秋が適期。古いバルブを2〜3球つけて切り離し、新しい培養土に植える。
雨のかからない明るい日陰で管理。暖地性の寒さに弱い種は、冬期、温かい環境に移動する。
水やりは鉢の乾き具合を観察しながら、たっぷりと与える。夏場には必ず1〜2回水の張ったバケツに鉢を漬け、素早く何回も引き上げ、ガス抜きをする。
施肥は、鉢植えに緩効性化成肥料を施し、鉢の周囲に有機性固形肥料を置肥。花後は早めに花穂を抜き、2000倍の希釈液肥を水やり代わりに施し、さらに置肥する。
殖やし方は株分けが一般的。偽球茎(バルブ)による根伏せ法もある。
キエビネ (春に咲く。大輪で純黄色の花で観賞価値が高く栽培は容易。)
キリシマエビネ (本州の一部〜九州、四国。)
サルメンエビネ (北海道、本州、四国、九州に分布。)
タカネエビネ (ジエビネとキエビネの自然交配種で、花は大きく色彩が素晴らしい。)
ニオイエビネ (伊豆七島の特産種で強い芳香を放つ花形のよい品種。)