四季の山野草/山野草図鑑
学名:Myrsinaceae
分類:双子葉植物
熱帯、暖帯、温帯などの33属1225種、日本に4属12種、日本の固有植物に1種が分布する落葉高木、低木、蔓性植物、葉は螺旋状につくが互生、単葉、全縁または鋸歯縁。花は両性、合弁、4〜6裂、小型、釣鐘状、総状または散房花序につくか束生する。子房上位、雄蕊は花冠の筒部、または基部にも付着し、裂片と対生。核果、液果。栽培されるものは少なく、わが国ではヤブコウジ属だけといってもよい。
APGV分類体系では、広く定義されたサクラソウ科の中に含まれることになった。
科名は、ギリシャ語でミルテの木を指す。
(印象)冬の色どりには欠かせない赤い実のなる木は貴重品で、暗い玄関前を明るくしてくれている。
ヤブコウジ科の屬と花の紹介(四季の山野草編)
- ツルマンリョウ属・・・熱帯から温帯にかけて約200種が分布する。日本の固有種としてシマタイミンタチバナが小笠原諸島に分布する。日本からミャンマーにかけて分布するタイミンタチバナと近縁と考えられている。葉がより円形で小低木である個体を独立属のマルバタイミンタチバナとする見解もある。
- ヤブコウジ(アルディシア)屬 (Ardisia)・・・日本の暖地を含むアジア、オーストラリア、南北アメリカに約250種の常緑低木、高木が自生する。日本からインドまで分布する常緑低木のマンリョウや日本全国の山野に自生するヤブコウジなどがある。
参考文献
日本の固有植物 (国立科学博物館叢書)
園芸植物 (山渓カラー名鑑)