ヤブカンゾウ

最終更新日
2018/04/01
●学名
Hemerocallis fulva var. kwanso
●科名
ススキノキ科ワスレグサ属
●花期
7月〜8月
●生育地

道ばたや土手、林の縁などに多い多年草。
有史前に中国から帰化したと考えられている。

●特徴

根はところどころ紡錘状にふくらむ。葉は長さ40〜60cm、幅2.5〜4cmの広線形。花茎は高さ0.8〜1mになり、直径約8cmの橙赤色の花を数個つける。花は八重咲きで、雄しべと雌しべが花弁状になっている。花筒は長さ約2cm。結実しない。

●写真集

ヤブカンゾウヤブカンゾウ 夏の野山

●育て方

通年日当たりと風通しの良い場所で管理し、冬は乾燥を防ぐため、風除けの程度の保護をする。

水やりは表土が乾いたらたっぷりと与え、葉が枯れる休眠期にも続ける。

性質は丈夫だが株が大きくならないと花つきが悪いので、用土は赤玉土4、軽石砂4に腐葉土やパーク堆肥2などを配合した肥沃なものを用い、深めに用土を施す。

肥料は春・秋に多めに置き肥をする。

3月、植え替え時に株分けも行う。播種も3月に行う。

増殖は株分けが実生による。

高さがあるので、庭植えに適す。鉢栽培では、春に似た花を咲かせるヒメカンゾウが好まれる。

●近縁種

エゾノゼンテイカ (本州北部から北海道に分布。花柄が短く、花被片が厚いものを区別する説もある。)

トビシマカンゾウ (日本海の飛島や佐渡の海岸に生える。大型で花序に15〜30個の花がつく。)

ニッコウキスゲ (山地〜亜高山の草地や海岸の斜面に生える多年草)

ノカンゾウ (日本各地に分布。野原などに自生する。橙赤色の花。)

ハマカンゾウ (本州の関東以西、四国、九州に分布。海岸に生える。ノカンゾウに似ているが本種は常緑。)

ヒメカンゾウ (国内での自生地は不明だが、小型で江戸時代から栽培されてきた)

ホンカンゾウ (ヤブカンゾウの母種で中国原産。各地で栽培されている。漢名は萱草。花は一重で、花筒は長さ2〜2.5cm。この仲間の開花直前のつぼみを乾燥したものを金針葉と呼び、食用にするほか、消炎や利尿などの薬用に用いる。また紡錘状にふくらんだ根も薬用にする。若葉は甘みがあっておいしい。ノカンゾウやハマカンゾウとは葉の幅などで区別されるが、ノカンゾウもハマカンゾウもホンカンゾウの編集。)

ムサシノキスゲ (浅間山特産種。ニッコウキスゲの変種。4〜5月に開花。)

ユウスゲ (本州から九州の山地帯の草地や林縁などのやや乾いたところに自生する。淡い黄色花を夕方に咲かせ翌朝にしぼんでしまう。)

●和名

藪萱草
別名オニカンゾウ

●参考図書
野に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)