白い綿毛をつけるのは花が終わる6月〜8月。
根は短く下にひげ根を出し、葉は短く線形で群がって根生する。茎頂に小型の花が密集した穂を1個付ける。
群生することが多く、新緑の湿原を真っ白に染める。高さ30〜50p。白い綿帽子のような部分は実で、本来の花は茶褐色で、花どきの高さは5〜10cmあまり。
ワタスゲの実 白馬・栂池
ワタスゲ 奥日光
ワタスゲの花 駒止湿原
年間を通して風通しの良い日当たりで管理する。日陰では間延びして軟弱になる。湿原に生えるが加湿は禁物で、夏の蒸れに注意する。
湿度を好むので、硬質鹿沼土7に軽石砂3を配合して、湿度確保のため表土に生のミズゴケを張り、水やりは腰水とする。
肥料は少なめのほうが間延びせず、姿良く作れる。
植え替えは3月頃に行う。
殖やし方は株分けが容易。実生もできる。
サギスゲ (長い匍匐枝がある。)
ヒメワタスゲ (小型。)
日本の高山植物、高山に咲く花(山と渓谷社)、山草辞典(栃の葉書房)