本州(東北〜中部地方)でも、中部地方の日本海側の多雪地に多い。林縁や湿地に自生し高さ1〜2mの落葉低木。
葉は小枝の先に集まって付き、上面は緑、裏は白みを帯びる。淡紅色の釣鐘状の花を下垂する。
ウラジロヨウラク 白馬・栂池
日当たりと風通しの良い場所で管理するが、夏の日差しは葉焼けを起こすので寒冷紗下などで保護すると良い。また冬期の寒風は避ける。
灌水は1日1回を目安に与えるが、過湿は禁物。
施肥は春・秋に有機質肥料を置き肥するほか、薄い液肥を適度に与える。
植え替えは2年に1回を目安に、早春に行う。
硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などを用いて水はけ良く植え付ける。
繁殖は実生がよく、挿し木は難しい。
ウラジロヨウラクとガクウラジロヨウラクの違い
ウラジロヨウラク
萼片が短く、ふちの線毛だけが見えている。
ガクウラジロヨウラク
萼片が線形で長さ5〜10mmと長いのが特徴。
ただし、同じ地域でも萼片のサイズは変異が大きく、1個の花でも長短がある。
ガクウラジロヨウラク (日本海側の多雪山地や高地に多く、主に太平洋側に分布するウラジロヨウラクと微妙に住み分けている。)
コヨウラクツツジ (高地の林内や岩場に生える落葉低木。枝先に壺型で赤褐色の花を3〜6個を束状に咲かせる。)
ヨウラクツツジ (深山の湿り気のある草原や林縁などに生え1〜2mの高さになる。)
山草図鑑(栃の葉書房)、樹に咲く花(山と渓谷社)、山の花1200(平凡社)