北海道、本州、四国、九州、南千島、サハリンに分布。深山の林縁などに生える高さ2mほどの落葉低木。
花は押しつぶされたような菱形で茶色っぽい色をしている。枝先から3〜5個が垂れ下がって咲き、花柄には腺毛がある。花が小さいので気づかずに通り過ぎてしまうかもしれない。葉は枝先に集まってつき、花が終わる頃に開き葉裏は淡い緑色。若い枝にはあらい毛が生える。腺毛の生えた果実は翌年の花の頃まで残っている。
コヨウラクツツジ
日当たりと風通しの良い場所で管理するが、夏の日差しは葉焼けを起こすので寒冷紗下などで保護すると良い。また冬期の寒風は避ける。
灌水は1日1回を目安に与えるが、過湿は禁物。
施肥は春・秋に有機質肥料を置き肥するほか、薄い液肥を適度に与える。
植え替えは2年に1回を目安に、早春に行う。
硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などを用いて水はけ良く植え付ける。
繁殖は実生がよく、挿し木は難しい。
ウラジロヨウラク (本州の東北地方から中部地方の林縁や湿地に自生し高さ1〜2mの落葉低木。花期は5〜7月。別名アズマツリガネツツジ。)
ガクウラジロヨウラク (日本海側の多雪山地や高地に多く、主に太平洋側に分布するウラジロヨウラクと微妙に住み分けている。)
ヨウラクツツジ (深山の湿り気のある草原や林縁などに生え1〜2mの高さになる。)
樹に咲く花(山と渓谷社)、山の花1200(平凡社)