露草・ツユクサ

最終更新日
2018/03/19
●学名
Commelina communis
●科名
ツユクサ科ツユクサ(コンメリナ)属
●花期
6月〜9月
●生育地
東アジアの温帯、暖帯に広く分布し、6〜9月にごくふつうに見られる。平地の林床や林縁、草原に生える。
●特徴

集散状に数花つき1個ずつ総苞から出て朝はやく開花し、午後にはしぼむ。花弁のうち2個は大きく青く、1個は小さく白い。白花、白覆輪、葉に白斑のはいるなどの植物分類上の品種がある。

花の季節に花ごととって乾燥させたものは「鴨跖草(おうせきそう)」と呼ばれ、下痢止めや解熱剤として使われます。

古くから日本人に親しまれてきた花で、「万葉集」には儚さの象徴として詠まれた歌が残っています。

●写真集

ツユクサの花ツユクサ

●育て方

春播きで、土質、場所を選ばない。繁殖は挿木も可。

●近縁種

オオボウシバナ (中国原産。大型で花も径4cmと大きい。)

トキワツユクサ (南アメリカ原産の常緑の多年草。暖地の林下などに見られる。)

ムラサキツユクサ (アメリカの東部から中西部に分布する。)

●和名
露草。
朝霧が乾かないうちにしぼんでしまう一日花という性質から「露草」という名がつき、英名にも「dayflower」という言葉がつけられました。
別名:ツキグサ(月草、着き草)、ホタルグサ(蛍草)
花の色が布につきやすいので「着き草」という別名があり、友禅染めの下地を描く染料として用いられました。
●花言葉
懐かしい関係。
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社) 、美しい花言葉・花図鑑(二宮孝嗣著、ナツメ社)