ツワブキ

最終更新日
2017/12/81
●学名
Farfugium japonicum
●科名
キク科ツワブキ属
●花期
10月〜12月
●生育地

海辺や海岸の岩場に生え、本州の福島・石川県以南、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布する常緑の多年草。

●特徴

初冬に花茎を伸ばし、30〜80cmになる。花茎上部は多少分枝し、円錐花序に黄色の頭花を付ける。根生葉は長い柄があり腎心形でフキに似るが光沢があり、縁は不揃いの鋸歯ががある。若葉には灰色の毛が茎や葉裏に密に生える。

江戸時代から広く栽培され、黄に白色やキフツワブキなど黄色の斑入りの品種があり、葉に変異が多く園芸種も多数流通する。庭植えにも適す。

古くから、綿毛をかぶった若い葉柄をつくだ煮にするが、これが本当のキャラブキである。また葉はあぶってはれものなどに張る。

●写真集

ツワブキツワブキ 庭の秋

●育て方

赤玉土4、軽石砂4、腐葉土2などの配合土で植える。風の通る日なたがよい。水やりは表土の乾きを見て与える。寒冷地では冬季に保護が必要。

施肥は植えつけ時に元肥や置肥し、花後と春に

追肥として置き肥する。

殖やし方は植え替え時に株分けで行う。

●近縁種

カンツワブキ (屋久島や種子島に分布し、林内に生える多年草。葉が心形で鋭い鋸歯がある。)

リュウキュウツワブキ (沖縄に生える変種で、葉の縁が尖る。)

別属(クレマントディウム属)のヒメツワブキは春咲きの小型種で、鉢植えによい中国の原産種。

●和名
石蕗。名は葉に光沢があるフキという意味の艶蕗(つやぶき)あるいは、厚葉蕗(あつばぶき)が訛ったものと言われる。
別名:イシブキ、ヤマブキ
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)、山野草大百科(講談社)