ツルニチニチソウ

最終更新日
2019/10/04
●学名
Vinca major
●科名
キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属
●花期
4月〜7月
●生育地

南ヨーロッパ、小アジアに野生する常緑半低木。

●特徴

株もとから多数の茎を蔓状に伸ばして株をつくる。寒地では冬に葉が痛んだり、落ちてしまう。葉は対生で無毛、光沢がある。花は筒状で弁が5裂し、淡紫色。

暑さ、寒さに強く、伸びたツルが先々で根を下ろしていくため、地面を覆うグランドカバーとして庭園の傾斜地や半日蔭地によく植えられる。品種には覆輪葉、中班葉、脈状になる斑入りがある。

ヨーロッパでは、冬も枯れないことから不死のシンボルとされており、また、次々と咲き続ける姿から、身につけていると繁栄と幸福をもららすという言い伝えがあります。

●写真集
ツルニチニチソウの花ツルニチニチソウ 〜太平山
●育て方

強健な種類で、繁殖も株分けで楽にできる。日当たりのよい場所だけでなく半日陰でもよく生育する。

密生するとカイガラムシやすす病の被害を受けやすいので、早めに薬剤を散布して防除する。

春に苗を購入して植える。茎のあまり長く伸びているものより、コンパクトで茎の数の多い方を選ぶ。

ハンギングバスケットや吊り鉢、ウィンドーボックスなどに最適。グラウンドカバーとしても、高低差のある場所や傾斜地で利用するのに適している。

●近縁種

ヒメツルニチニチソウ (ヨーロッパからコーカサスなどに広く分布する種類で、ツルニチニチソウに似るが茎、葉ともに小さい。品種も多く花色(青、紫、白色)、花形(一重、八重)、廃炉(覆輪、黄金葉)などの変化がある。耐寒性などの性質は強く、庭園のグラウンドカバーに多く用いられる。)

ニチニチソウ (本種は葉に白覆輪が入った斑入り品種。日なたから半日蔭で育ち、グラウンドカバーに最適。)

園芸品種にリトル、ブリティー、クーラー、トロピカーナなどがある。

●和名
蔓日々草。
ニチニチソウに似ていて、つる植物なのでこの名がつきました。
別名ツルギキョウ。
●花言葉
楽しい思い出、幼なじみ
花言葉は、思想家ジャン・ジャック・ルソーが自叙伝『告白』で、恋の思い出の花であると書いたことからきています。
●参考図書
日本の園芸植物(山と渓谷社)、はじめての花づくり(主婦の友社)、美しい花言葉・花図鑑(二宮孝嗣著、ナツメ社)