タカネマツムシソウ

最終更新日
2015/12/26
●学名
Scabiosa japonica f.alpina
●科名
スイカズラ科マツムシソウ属
●花期
8月
●生育地

本州(東北地方南部〜中部地方)に分布し、高山帯の草地や礫地に生える2年草または1年草。

●特徴

高さ30〜40p。マツムシソウより頭花が大きく、萼片は長い。

●写真集

タカネマツムシソウタカネマツムシソウ 白馬八方尾根

●育て方

風通しの良い日当たりで管理する。

肥料は春・秋に置き肥をする。

越年草なので、毎年タネを播いて更新する。

タネは採り播き、または翌年の早春に播き、本葉が出たら移植する。

用土は硬質鹿沼土・軽石の混合土などを用い、水はけ良く植え付ける。

丈が高くなるので庭植えにも向き、日の当たる場所に植え付ける。

●近縁種

アカバナマツムシソウ (クナウティア属に分類されることが多い。特異なアカバナ種で、性質が強く鉢植えによい。)、
などがその代表種で、苗が広く流通している。

キバナマツムシソウ (ヨーロッパの南東部、中央部の原産種でパールイエローの花が咲く。ス・オクロレウカ)

スカビオサ・ルキダ (ヨーロッパの南部と中央部の原産。赤みを帯びる美花)

スカビオサ・ファリノサ (チュニジアの原産。葉が厚く茎が木質化する)

ソナレマツムシソウ (関東地方の海岸に生える変種。矮小で葉が厚い。)
海外からの導入種として

トウマツマツムシソウ (別名エゾマツムシソウ。本州北部から北海道、東アジアに分布。葉の裂片の先が鋭い。)

ヒメマツムシソウ (ヨーロッパなどに分布するス・コルムバリアの矮小な選別種。鉢植えによく広く普及する。)

マツムシソウ (タカネマツムシソウの母種。日本各地に分布し、山地の日当たりの良い草地に生える多年草。高さ60〜90pでタカネマツムシソウより大きくなる。根出葉は羽状に深裂するが、頂小葉が大きく幅広い。)

●和名

高嶺松虫草。
別名ミヤママツムシソウ。

●参考図書
高山に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)