本州の中国地方に分布し、石灰岩地に稀に自生する落葉低木。
高さは1〜2m。葉は茎に対生し、2〜5mmの葉柄をもち、単葉。葉の形は卵形で先が尖り、基部は円形または心形、縁には鋭い重鋸歯(じゅうきょし)があり、葉脈のしわが目立つ。長さ5〜10cm、幅2〜5cm。
花径3〜4cmの両性花を側枝の先端に一つずつ咲かせる。花弁は4枚で白色。花の寿命は短い。数日で落ちる。
果実は痩果で、1花に光沢がある黒色の実を4個ずつつける。翌春まで残る場合がある。
シロヤマブキ みかも山
年間を通してよく日に当てる。寒冷地であれば、棚下などで寒風や霜から保護する。
水切れしないよう多めに灌水する。
植え替えは春か秋に行い、硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などで植えつける。
増殖は実生・挿し木により、実生は黒く熟す前に果肉を取って播く。挿し木は新・古梢ともに活着しやすい。
シロバナヤマブキ (花が淡黄色を帯びる。シロヤマブキとは別属で間違われやすいが、シロヤマブキは4弁花、シロバナヤマブキは5弁花なので容易に区別できる。また、シロバナヤマブキの葉は互生し、枝垂れするが、シロヤマブキは対生し直立する。)
ヤマブキ (日本全土に分布。山地の林縁や谷川沿いのやや湿った場所に生える落葉低木。別属。)
白山吹。白花でヤマブキに立ち姿が似ているので名付けら。