夏植え球根。 アテネ周辺に生育していた同属のカルトライティアヌス(2倍体)から選抜されたと考えられる。本種は3倍体である。葉は10以上と多く、開花前に伸長し開花後も伸びる。花は大きく淡紫色で香りがあり、葯は黄色、花柱は3裂して鮮血赤色で美しい。
サフランはCrocus satuvusの花柱枝を集めて乾燥させたものを呼んだが、後に花そのものをサフランと呼ぶようになった。1gには400本あまりの乾燥花柱枝が、花数なら薬140個が必要で、大変高価である。
花壇、鉢植え、水栽培で用いられる。花柱枝は通経や鎮痛の生薬、食品の香味料、化粧品など多目的に使われ、栽培していたものを観賞用にも用いられている。
サフラン 庭の秋
繁殖は分球による。
クロッカス (耐寒性の強い秋植えの球根。)