シベリアから極東に分布する無茎有毛の多年草であるが、園芸上は一年草として扱われる。
草は根出、有柄で羽状に切込む。春に30cmほどの花茎を伸ばし、径6〜10cmの花を咲かせる。萼は有毛で花弁は広卵形、花色は白、桃、黄、橙、赤など多様である。花が大きく濃厚な花色で開花期間の長い「シャンペン・パブルズ」や、4倍体の巨大輪で花柄の太い「サン・レモ」、「F・スパークリング」などの園芸品種が育成されている。
日当たりが良く、水はけの良いところを好む。秋10月までに播種すると、冬季の間にロゼット状に生育し、3、4月から蕾を出して開花する。
オニゲシ (西南アジア原産の多年草、オリエンタル・ポピーともいう。)
ヒナゲシ (ヨーロッパ原産の一年草で別名グビジンソウ、コーン・ポピーともいう。)