ミヤコワスレ(都忘れ)

最終更新日
2018/01/15
●学名
Gymnaster savatieri
●科名
キク科ギムナスター(ミヤマヨメナ)属
●花期
5月〜6月
●生育地
本州、四国、九州の山野に自生。
●特徴

草丈20〜50p、少し分枝し、5〜6月に頭花を1ないし少数つける。花茎は3〜4p、舌状花の花色は白、桃、淡青、紫など。
日本原産の山野に自生するミヤマヨメナの園芸品種。古くから愛され江戸時代には切り花や鉢花、庭植え用として栽培され、品種改良が進められ、江戸紫(濃い紫色の花)、浜乙女(ピンク色の花)、青い空(淡い青色の花)などが多く栽培されている。

●写真集

ミヤコワスレミヤコワスレ太平山

ミヤコワスレミヤコワスレ春の庭

●育て方

風通しの良い半日陰の所が良い。耐寒性はあるが、寒冷地では防寒が必要。夏の暑さ、西日や乾燥は注意。

9月〜10月に株分けか、5月下旬〜6月に挿し芽で増やす。

●近縁種

ミヤマヨメナ (森林に生え、外見はヨメナに似ているが、花が初夏に咲く点で秋に咲くヨメナ属のヨメナなどと区別する。)

●和名
都忘れ。承久の乱で佐渡に流された順徳天皇が、気品を感じさせるその花姿に心を慰められ、一時的に都を忘れることができたというエピソードから「都忘れ」とつけられました。
別名 野春菊、東菊。
●花言葉
別れ、穏やかさ、しばしの別れ
花言葉は和名のついた逸話に由来しています。自己主張をしないでやさしい彩りで、ノギクにも似た姿とその風情から江戸時代から愛されてきました。
●参考図書
日本の野草(山と渓谷社)、FIELD GUIDE14園芸植物(小学館) 、美しい花言葉・花図鑑(二宮孝嗣著、ナツメ社)