カワヅサクラ

最終更新日
2018/01/07
●学名
Prunus × kanzakur cv. kawazu-sakura
●科名
バラ科サクラ属
●花期
1月〜3月
●生育地
ガンヒザクラを片親とする品種。原木は野生の状態で発見され、現在では伊豆半島南部の河津町や石廊崎などに植えられている。
●特徴

落葉性広葉高木。花は直径約3cm、淡紅紫色、ふちのほうが色が濃い。

●写真集

カワヅザクラカワヅザクラ 松田町

●育て方

日当たり、水はけがよく、土層の深い肥沃地が適している。

植え替えは暖地では11〜12月に扱ってもよいが、東京以北では2月下旬〜3月下旬が適期。成木の移植はあまり好まない。

「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」のたとえどおり、剪定を嫌う。大枝の切り口が癒合しにくく、腐敗菌が侵入しやすい。必要な場合は付け根から切り取り、接ぎロウや石灰硫黄合剤を塗って保護する。

施肥は12〜2月に、堆肥や鶏糞、油粕、配合飼料などを与える。

殖やし方は接ぎ木、春ざし、実生。

●近縁種

カンザクラ (2月ころ、葉の出る前に、淡紅色の5弁花が咲く。カンヒザクラとオオシマザクラの雑種といわれる。)

カンヒザクラ (南国生まれで、濃いピンクの花を咲かせ、花から蜜がたくさん出ます。別名ヒカンザクラ。)

サクラ (日本の野生のサクラは10種、それらの自然交配種が約20種、この野生種を親としたサトザクラは300種をこえている。)

●和名
河津桜
●参考図書
樹に咲く花(山と渓谷社)、樹木たちの歳時記(講談社)