本州の中部地方以北の日本海側の山地帯〜亜高山帯の日当たりのいい岩場や岩礫地に生える多年草。
日本固有種。
高さは20〜60p。葉は対生し、長さ2.5〜10p、幅2.5〜8pの広卵形〜卵形で掌状に3〜5中裂し、ふちに欠刻がある。下部の葉ほど柄が長い、花は黄色で直径6〜7mmと小さく、集散状に多数つく。花冠は筒状で、基部がふくれて距になるのが特徴。そう果は長さ3mm。
ハクサンオミナエシ 栂池自然園
年間を通して日当たりと風通しの良い場所で管理する。冬は霜よけが出来る場所で保護したほうが無難。
灌水は1日1回を目安に、地上部のない時期も乾きに応じて与える。
肥料は多めに、春・秋に1〜2回薄い液肥を与える。
植え替えは3月中旬頃行い、硬質赤玉土・硬質鹿沼土などの混合土で植え付ける。
増殖は、植え替え時の株分けか実生による。発芽率は良いが、開花には3年かかる。
オミナエシ (秋の七草の一つとして有名な花。日当たりのよい草地に生える。)
キンレイカ (中部地方から中国地方にかけての太平洋側に分布。)
チシマキンレイカ (別名タカネオミナエシ。北海道の礼文島、大雪山、アポイ岳、羊蹄山、太平山ほかに分布。高山帯の砂礫地に生える多年草。)