ゴゼンタチバナ

最終更新日
2016/02/23
●学名
Chamaepericlymenum canadense
●科名
ミズキ科ゴゼンタチバナ属
●花期
6月〜7月
●生育地
北海道、本州中部地方以北、四国の亜高山帯〜高山帯の林下や林縁に生える高さ5〜15cmの多年草。
基準標本:カナダ
●特徴

葉は4〜6個が輪生状につき、長さ2〜6cm、幅1〜3pの菱形上楕円形で両端ともとがる。花は小さく、10数個が集まってつく。白い花弁のように見えるのは4個の総苞片で長さ0.7〜1cm。核果は直径5〜6oで赤く熟す。

●写真集

ゴゼンタチバナの花ゴゼンタチバナ 尾瀬

ゴゼンタチバナの実ゴゼンタチバナ 白馬・栂池

●育て方

新葉は展開するまではよく日に当て、夏は半日陰で管理する。

灌水は乾いたら与え、過湿に注意する。

肥料は有機質肥料を多めに与える。

植え替えは早春、赤玉土・硬質鹿沼土・軽石の混合土で植え付ける。

増殖は株分けか実生により、実生は採り播きする。

●近縁種

エゾノゴゼンタチバナ (北海道の根室・釧路・北見地方の山地帯の針葉樹林下に生える高さ5〜20cmの多年草。ゴゼンタチバナに似ているが、葉は輪生状にならない。)

サンシュユ (中国、朝鮮半島原産の落葉樹。)

ハナミズキ (アメリカヤマボウシ。)

ムラサキゴゼンタチバナ (総苞片が紅紫色のものをいう。)

●和名
御前橘。名前の御前は石川県白山の最高峰の名にちなみ、橘は赤い実からカラタチバナを連想して付けられたもの。
●参考図書
山草辞典(栃の葉書房)、日本の高山植物(山と渓谷社)