アツモリソウは山地の草原や林床に自生する多年草で、本州の中部以北から北海道に分布する。
絶滅危惧種T類B
茎は高さ30〜50pで、長楕円形の葉を互生する。茎頂に紅紫色の花を咲かせる。
ホテイアツモリソウ 入笠山
無菌栽培での開花レベルに達し、苗が流通するが、暖地での栽培は大変に難しく、夏の暑さ回避策が必須といえる。
生長期は日に当て風通し良く、以降は半日陰で管理。過湿には弱いので注意。また、高温時に乾燥させるとダニが発生しやすい。
肥料を好むので、花時期と真夏を除いて有機質肥料を置き肥し、薄い液肥を与える。
増殖は株分けで、11月頃に植え替えをかねて行う。硬質鹿沼土とエゾ砂の混合土か、それに洋ラン用のクリプトモスを3〜5割混ぜた用土で植え付ける。
シブリベジウム・プレクトロキルム (中国原産の小型種)
シロバナアツモリソウ (白花種。花色以外はアツモリソウと同じ。)
タイワンキバナアツモリソウ (川沿いの1000〜3500mの崖地や草原に生える。黄花小輪多花種。)
チベットアツモリソウ (大輪の花)
ホテイアツモリソウ (C. macranthos var. hotei-atsumorianum Sadovsky アツモリソウの変種とされるが、アツモリソウとの違いは連続的。花が紅紫色でより濃く、唇弁がより大きくなる。)
レブンアツモリソウ (アツモリソウの変種。淡黄色の花)