高さが5mほどの木が多い。高原や湿原などに生え、時に群生する。枝はしばしば刺状になる。葉は枝先では全縁だが、幹につく葉は3〜5裂する。切れ込みのある葉がついていればズミと思っていいい。つぼみの時は赤みが強いが咲くと白くなる。花の直径は2〜3cm。果実は赤く熟すが苦みがある。
ズミ 日光・白根
エゾノリンゴ (北海道、本州の中部地方以北に分布する山地に生える落葉小高木)
酸実、桷。樹皮から黄色の染料をとるため「染み」がズミの語源となった。また、果実に酸味があるので酸っぱい実からという説もある。
リンゴやカイドウに近い種類なので、果実をリンゴにたとえたコリンゴ、花をカイドウにたとえたヒメカイドウ、葉がよく3裂するのでミツバカイドウなどの別名もある。また富士山麓の小梨ヶ原のコナシもズミのことで、甲信地方ではこの名前が広く使われている。