ズミ

最終更新日
2016/02/21
●学名
Malus toringo
●科名
バラ科リンゴ属
●花期
4月〜6月
●生育地
北海道、本州、四国、九州に分布。山地に生える落葉低木
●特徴

高さが5mほどの木が多い。高原や湿原などに生え、時に群生する。枝はしばしば刺状になる。葉は枝先では全縁だが、幹につく葉は3〜5裂する。切れ込みのある葉がついていればズミと思っていいい。つぼみの時は赤みが強いが咲くと白くなる。花の直径は2〜3cm。果実は赤く熟すが苦みがある。

●写真集

ズミの木ズミ  日光・白根

●育て方
-
●近縁種

エゾノリンゴ (北海道、本州の中部地方以北に分布する山地に生える落葉小高木)

●和名

酸実、桷。樹皮から黄色の染料をとるため「染み」がズミの語源となった。また、果実に酸味があるので酸っぱい実からという説もある。

リンゴやカイドウに近い種類なので、果実をリンゴにたとえたコリンゴ、花をカイドウにたとえたヒメカイドウ、葉がよく3裂するのでミツバカイドウなどの別名もある。また富士山麓の小梨ヶ原のコナシもズミのことで、甲信地方ではこの名前が広く使われている。

●参考図書
樹木(春夏編)(山と渓谷社)、樹木たちの歳時記(講談社)