四季の山野草/山野草図鑑
学名:Osmundaceae
分類:シダ植物
世界に4属20種、日本に2属5種、日本の固有植物は1種、薄嚢シダ類の中でもっとも原始的である。分子系統解析により、オニゼンマイがゼンマイ属オニゼンマイ亜属に分類された。
(印象)山で見るからかもしれないが、庭に生えてくるゼンマイたちと違って、大きく育つすげ〜奴らだ。
ゼンマイ科の屬と花の紹介(四季の山野草編)
- ゼンマイ属(Osmunda)・・・葉は常緑(シロヤマゼンマイ亜属)か夏緑、二型か部分二型、1回全裂、2回深裂、2回全裂かによって、シロヤマゼンマイ亜属、オニゼンマイ亜属、ゼンマイ亜属に分類される。ゼンマイ亜属は3種からなり、レガリスゼンマイは世界的に、ゼンマイは東アジアに分布する。ヤシャゼンマイは日本の固有で北海道から九州までの川岸に生える渓流沿い植物である。他の渓流沿い植物と同様、豪雨後の増水により冠水するが、晴れて減水すると再び空中に裸出する。小羽片(葉の裂片)は細い流線型で、流水の圧力に耐えることができる。陸生のゼンマイから種分化したとみられる。
参考文献
日本の固有植物 (国立科学博物館叢書)