ツリバ属は中央アジアから西アジアを中心に100種ほどが分布し、岩の多い傾斜地に自生、園芸的にも様々な原種が流通している。
茎は単生で1〜数花をつけ、葉は線形、卵形、披針形など、花は上向きか横向きに咲く。釣鐘形はたは漏斗形で、花被の内側の基部に斑紋がある。
深めの3〜4号程度の鉢に1〜3球植える。用土は赤玉土4に軽石砂4、腐葉土2の配合など、肥沃なものを用いる。
植え替えは地上部が枯れて休眠する7〜9月中旬が適期。1〜2年毎に行う。
芽出しから開花して休眠するまでは日なたにおく。休眠したら風通しの良い日陰に置き、過湿にならないように注意する。
新葉展開から開花期間は少し多めに与え、休眠したら水を切る。
殖やし方は葉の出ている期間に肥培して球根の分球を促す。球根の入手できない種は、タネを入手して実生する。 開花後の気温の上昇の早い太平洋沿岸では球根の肥大と着花率が悪くなるので、 花壇への植え付けは毎年球根の更新を必要とする。
ツリバ・ウルミエンシス (イランの原産。)
ツリバ・オルフォニデア (ギリシア、トルコ西部などの原産種。)
ツリバ・クルシアナ・クリサンタ (西アジアから南ヨーロッパ原産。)
ツリバ・トルケスタニカ (中央アジアの原産種で天山山脈やパミール高原周辺に分布。岩の多い傾斜地に自生。)
ツリバ・ブルケラ・アルボカエルレアーオククラタ (青いチューリップとして人気が高い。)
思いやり、名声、愛の告白
(赤)愛の告白、永遠の愛
(ピンク)愛の芽生え
(白)許してください、純真
(紫)気高さ、不滅の愛
(黄)実らぬ恋
現在世界中に訳5600種あるといわれているチューリップは、春の庭になくてはならない身近な花ですが、17世紀のオランダでは投機の対象で、この球根一つに家一軒と同じ価値があるといわれました。花言葉は色によってさまざまですが、、「思いやり」や「愛の告白」は、三人の騎士から求愛され冠、剣、黄金を贈られた少女が、一人を選ぶことができず、騎士たちが争わないですむように、女神に頼んで自分の姿を花に変えてもらったという、オランダに伝わる物語か来ており、冠は花、剣は葉、黄金は球根になったといわれています。