高さ15-30 cm。白くてやや太い地下茎を持つ。茎の先端に1 cmほどの白い花を一つ咲かせ、花後に黒色の液果をつける。
葉に班が入る選別種が多く、花の変異も紅色や緑色の花、八重咲きなどが流通する。
チゴユリ 日光植物園
チゴユリ みかも山
3〜5号の深鉢に、チゴユリでは一鉢に3〜10芽ほど植える。
用土は水はけを考え、硬質鹿沼土5に軽石砂5などを混ぜる。
植替えは1〜2年毎に植え替える。適期は上部が枯れた休眠期の10月中旬〜11月下旬と、2月中旬〜3月上旬。植え付け後は強い凍結から保護する。
年間を通して長雨を避け、明るい日陰に置く。上部が枯れて休眠したら強く凍結しない場所で保護する。
水やりは表土の乾き具合を目安にたっぷりと与える。春の芽出し期は多めに、休眠期も乾きすぎない程度に施す。
施肥は植え付け後に鉢の周囲に有機性の固形肥料を置肥する。花後と秋に同じ肥料を置肥。さらに肥培や増殖を目指す場合は、水やり代わりに2000倍程度の液肥を併用する。
殖やし方は種子によるか、地上茎基部に生ずる地下茎により無性繁殖する。古い根が枯れて新しい芽を宿すので、植え替え時にこれを分けて植える。
品種としては、
あだしの (白地に濃い紺履輪が出る美しい種。)
黄寿 (萌黄地に紺履輪が入る小型種)
金世界 (派手な斑で縞斑の中に砂子が入る。) 等がある。
ウブラリア・グランディフローラ (北アメリカ東部原産。可憐な黄色の花で、性質が強く育てやすい。)
キバナチゴユリ (チゴユリに似るが、花が黄色で本州以南に分布する。)
キバナホウチャクソウ (朝鮮半島原産で、黄花で育てやすく入手しやすい。)
ホウチャクソウ (チゴユリとほぼ同じ地域に分布し、丈が30cmほどと少し大きい。この種も葉にも斑が入る選別種があり、花も緑花などが流通する。)
ムラサキバナホウチャクソウ (中国原産で、特異な花色が魅力。育てやすい。)