花は紅紫色、花弁の弁状部は3分の2程度まで細かく裂ける。苞の先はとがる。
茎や葉は粉白色。無花茎と有花茎があり、無花茎は高さ3〜10p、葉は幅2〜5o、ふちに微鋸歯がある。有花茎は高さ15〜40p、節は肥厚し、節間は3〜6p、葉は長さ2〜6p、幅2〜4o。花は茎頂に1〜3個つき、直径4〜5p、雌性期と雄性期がある。萼筒は長さ約2p。苞は2対、芒を含めて長さ5〜15o。花被間柱(萼と花被の間の軸部分)は1o内外。
タカネナデシコ
日に当てないと茎が間延びするため、真夏以外はよく日に当てる。また風通しが悪く蒸れると病気になりやすいので、風通しにも注意する。
水を好むので多めに与えるが、過湿には注意する。
用土は硬質鹿沼土・軽石など、水はけの良い用土で植え付ける。
株分け・挿し芽・実生で殖やせ、実生は発芽も早く、翌年には花が見られる。
エゾタカネナデシコ (苞が1対のもの。)
カワラナデシコ (苞は3〜4対、山野の日当たりのよい草原や河原などに生える。)
シナノナデシコ (低山帯の河原や谷沿いに生える2年草〜多年草。)
シロバナタカネナデシコ (白花品。)
ミヤマナデシコ (北アルプス、南アルプス北岳に分布。高さが8〜20p、花時にも根生葉が残る。)