シクラメンの仲間は北西アフリカやパレアレス諸島、ヨーロッパ南部などの地中海周辺地域からトルコ、コーカサス東部など南ヨーロッパ、それにソマリア北部に20種ほどある。流通する園芸種はこれらの原種のシクラメン・ベルシカムの改良種が中心。
野生種として流通が普及するヘデリフォリウムはフランスやスイスの南部、サルディニア島、ギリシャ東部、トルコ南部などの岩場や雑木林の北斜面に自生する。球根植物。
ハート形をした柄の長い葉には白斑があり、花茎を伸ばし花をつける。
シクラメン 庭の冬
原種シクラメン 庭の冬
シクラメンは根元に球根(塊茎)をもち、大半の種類は夏期に休眠する。あまり大きくなると休眠中に腐ることがある。花後は実を結び、多くのタネを宿す。このタネからの増殖が特にやさしい。
水はけの良い用土として、硬質鹿沼土に5に軽石砂5などを配合。休眠中に植替えを行う。新しい葉の展開や開花が始まってからの植替えは、株の調子を落とすことがあり、開花障害や成長障害を招く。
水やりは表土の乾きを目安に与える。夏期の休眠中は水を控えるが強い乾燥は避ける。9月に入ったら水を与える。
グラエカム・カンディカム (石灰岩の窪地に生える。)
シ・コウム (日本で育てやすい小型種。花の少ない冬に開花。)
シ・シリシウム (白から桃色の可愛い花)
シ・スーダーベリカム (厚い葉に形のよい花)
シ・ペルシカム (ギリシャ南部やトルコなどに広く分布)
シ・レパンダム・ローデンセ (ギリシャ南東部のロードス島原産)
シクラメン・コウム (冬から春咲き種)
タイルバーン (「エリザベス」などの品種がある。)
シクラメン・グラエカム (葉の美しい種の白花)
シクラメン・ヘデリフォリウム (白花もある)
シクラメン・ミラビル (葉も花も小型な種)