セキヤノアキチョウジ

最終更新日
2016/02/17
●学名
Rabdosia effusus
●科名
シソ科アキチョウジ属
●花期
8月〜10月
●生育地
関東・中部地方に分布する。
●特徴

茎は細長く上へ伸び、所々で枝分かれする。主茎や枝から多数の細長い柄(を出して、その先に花を付ける。花は青紫色で胴長。花の先は唇形である。基部側にがくがあり、がくは5裂し、裂片は鋭くとがる。葉は卵形で先はとがる。葉は茎に対生。

●写真集
セキヤノアキチョウジセキヤノアキチョウジ
●育て方

植え付けは中深の5〜6号鉢に2〜3株まとめて植えるとよい。用土は赤玉土4、軽石砂4、腐葉土2などを混ぜた肥沃なものを使用する。

植え替えは生育が旺盛なので毎年行う。適期は3〜4月中旬。

置き場所は半日、日が当たるような場所で通年管理する。水やりは表土の乾き具合を見てたっぷりと与え、休眠期にも忘れずに与える。

施肥は植えつけ、植え替え時に緩効性化成肥料を元肥として施すか、植え付け後に有機性固形肥料を鉢の周囲に置肥する。また、初夏の摘心後と花後に、同じ肥料を置肥する。

殖やし方は植え替え時の株分けと実生が容易。剪定した穂を挿し芽して日陰に置くと簡単に発根する。

●近縁種

アキチョウジ (本州の岐阜県以西から四国、九州に分布し、山地の林縁などの木漏れ日がさすような半日陰に生える。セキヤノアキチョウジには長い花柄があることで区別する。)

カメバヒキオコシ (東北南部から中部地方に分布する。晩春から初夏にかけて1〜2回、剪定を行って草丈を抑えると、花穂が増えて花数も増す。また、切り取った穂は挿し芽にも使える。)

●和名

関屋の秋丁字。関屋とは関所役人が見張る小屋や関守の住む建物のこと。アキは秋咲き。チョウジは英名クローブとも呼ばれるフトモモ科の常緑樹のつぼみを乾燥させたスパイスで、花の形がこれに似て秋に咲くことから名がついた。
別名キリツボ。

●参考図書
日本の野草(山と渓谷社)