サギソウ

最終更新日
2016/02/20
●学名
Habenaria radiata
●科名
ラン科ミズトンボ属
●花期
7月〜8月
●生育地

本州から九州に分布。日当たりのよい低地の湿原や湿地に生える多年草。
毎年世代交代を繰り返して新しい球根ができ、地上茎を出す。

●特徴

茎は高さ15〜40cm、葉は広線形で互生し、基部は柄がなく、茎を抱く。7〜8月、白色で径約3cmの花を咲かせる。花は1〜4個つき、萼片は緑色で背萼片は個萼片より小さい。個花弁は菱形状卵形でずい柱をおおうように立つ。唇弁は3裂する。個裂片は扇状に展開し、糸状に細かく裂ける。中裂片は線形。距は長さ3〜4cmで垂れ下がる。

●写真集

サギソウサギソウ

●育て方

風通しの良い日当たりで管理し、冬は凍結させない。

灌水は充分に与えて、水切れに注意する。

肥料は薄い液肥を月2〜3回与える。

植え替えは毎年か2年に1回、休眠期の2〜3月に、赤玉土・鹿沼土の混合土あるいはミズゴケ単用で水もち良く植え付ける。

増殖は分球。ウィルス病に注意する。

●近縁種

オオミズトンボ (別名サワトンボ。日当たりの良い湿原に生える。)

ダイサギソウ (サギソウに似て、背が高い。日当たりの良い湿地に生える。大型で葉も幅広く、前裂片が細かく裂けない。)

ミズトンボ (別名アオサギソウ。唇弁をトンボに見立てた。向陽の湿地に生える多年草。)

ムカゴトンボ (日当たりの良い湿地に生える多年草。)

●和名
鷺草。花の形が、飛んでいる白鷺のように見えることから名付けられた。
●参考図書
園芸植物、山に咲く花(山と渓谷社)、日本の山野草(NHK出版)、山草図鑑(栃の葉書房)