本州から九州に分布。日当たりのよい低地の湿原や湿地に生える多年草。
毎年世代交代を繰り返して新しい球根ができ、地上茎を出す。
茎は高さ15〜40cm、葉は広線形で互生し、基部は柄がなく、茎を抱く。7〜8月、白色で径約3cmの花を咲かせる。花は1〜4個つき、萼片は緑色で背萼片は個萼片より小さい。個花弁は菱形状卵形でずい柱をおおうように立つ。唇弁は3裂する。個裂片は扇状に展開し、糸状に細かく裂ける。中裂片は線形。距は長さ3〜4cmで垂れ下がる。
サギソウ
風通しの良い日当たりで管理し、冬は凍結させない。
灌水は充分に与えて、水切れに注意する。
肥料は薄い液肥を月2〜3回与える。
植え替えは毎年か2年に1回、休眠期の2〜3月に、赤玉土・鹿沼土の混合土あるいはミズゴケ単用で水もち良く植え付ける。
増殖は分球。ウィルス病に注意する。
オオミズトンボ (別名サワトンボ。日当たりの良い湿原に生える。)
ダイサギソウ (サギソウに似て、背が高い。日当たりの良い湿地に生える。大型で葉も幅広く、前裂片が細かく裂けない。)
ミズトンボ (別名アオサギソウ。唇弁をトンボに見立てた。向陽の湿地に生える多年草。)
ムカゴトンボ (日当たりの良い湿地に生える多年草。)