日本固有種。
本州の谷川岳と尾瀬至仏山に特産し、亜高山帯〜高山帯の蛇紋岩地の湿った草地に生える多年草。
根系は長く横にのびる。葉は根生し、長さ10〜35cm、幅2〜4mmの線形で7〜9脈があり、ふちはざらつく。基部は鞘になって内側の葉を抱く。花茎は前年の枯れた葉の間からでて高さ10〜20cmになり、まばらに鱗片葉がある。花は総状に多数つき、黄緑色で直径約5mm。花柄は長さ2〜4mm。外花被片は3個あり、長さ約1.5mmの長楕円形、内花被片も3個あり、外花被片よりやや大きく、長さ約2.5mmの倒卵形。雄しべは6個で内花被片とほぼ同長。花柱は3個でややそり返る。刮ハは長さ約3mmの楕円形。
オゼソウ 四季の山野草〜尾瀬
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テシオソウ(北海道の天塩山地とサロベツ原野の蛇紋岩地に分布する。オゼソウより全体に大きい。オゼソウと同一とする見解も多い。1931年に牧野富太郎と館脇操が命名・記載した時には独立種として発表されている。)