ノウゴウイチゴ

最終更新日
2016/02/20
●学名
Fragaria iinumae
●科名
バラ科オランダイチゴ属
●花期
6月〜7月
●生育地
北海道、本州の日本海側に分布。湿原などに生える多年草。
●特徴

高さ10〜15p、匍匐枝を出す。葉は3小葉からなる複葉で、山地〜高山の草地に生えるシロバナノヘビイチゴに比べて、葉の幅が広く丸みを帯び、薄く無毛で光沢がない。裏面は粉白色で、伏毛がある。径約2cmの花は雄しべが多数で7〜8弁からなり、シロバナノヘビイチゴは5〜6弁である。中央の花床は盛り上がり、多数の緑色の心皮から黄色い花柱が出る。花後に赤い実を付ける。美味。

●写真集

ノウゴウイチゴの花ノウゴウイチゴの花

ノウゴウイチゴの実ノウゴウイチゴの実

ノウゴウイチゴ 日光植物園

●育て方

風通しの良い日当たりで管理し、過湿に注意する。

肥料は春の芽出し〜梅雨入りまで置き肥や薄い液肥を与える。

植え替えは3月頃、硬質赤玉土、硬質鹿沼土の混合土などで植え付ける。

匍匐枝が出てよく増える。匍匐枝を他の鉢に付け、定着後に切り離しても良い。シロバナノヘビイチゴの方が上部で育てやすい。

●近縁種

シロバナノヘビイチゴ ( 北海道・本州の近畿地方以北、四国の石鎚山に分布し、高山帯に生える。)

●和名
能郷苺。岐阜県の能郷白山に由来した名。飯沼慾斎の「草木図説」で名づけられた。
●参考図書
山草辞典(栃の葉書房)、高山に咲く花(山と渓谷社)