地中海沿岸地方及び西南アジア原産の少球根植物。
30種ほどの原種が知られているが、そのうちの十数種の原種やその園芸品種が栽培されている。
背丈が低く密集させて咲かせることができるので、プリムラやチューリップなどと寄せ植え(青花なので黄色系が特によい)にすると映える。
一花の開花期間は1週間ほどだが、一つの球根から2〜3芽を出し、芽ごとに順次花を咲かせていく。
こぼれ種であちらこちらから芽を出して増えていく生命力のある球根植物で、オランダやイギリスの公園では、その性質を生かし、カーペットのように見事に群生させて咲かせているのを見かけることができます。
ムスカリ 野山の春
秋植えの球根で、日当たりの良い場所でよく育ち、育てやすい。 酸性の用土は嫌うので、石灰を混ぜて植えるとよい。球根が増えて密になるので数年に1回植え替える 。
肥料は元肥だけで、特に与える必要はない。
植え付けの適期は10〜11月以降で、早く植え付けると芽が出て寒さの害を受けることがあるほか、暖地では葉が長く伸びて見苦しくなる。植えたままの場合も同じで、それを避けるには、毎年球根を掘りあげて植え替えるほか、できるだけ水はけのよい場所に植え付ける。
ブドウの房状の花を咲かせる種や品種は、自然に球根がふえていくので、6月に葉が枯れたら球根を掘りあげ、子球のうち大きなものだけを利用すると、翌年には花を楽しめる。
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