コシノコバイモ

最終更新日
2018/11/23
●学名
Fritillaria koidzumiana
●科名
ユリ科バイモ属
●花期
3月〜4月
●生育地
北陸地方、静岡県、福島県に分布する。 山地の林に生える多年草。
●特徴

10〜20cmの茎頂に、花を下向きに咲かせる。花被片はふちや内側の腺体近くに毛状突起があり、ふちや基部に紫色の網目状の斑紋がある。葯は白色。葉は下の2枚は対生し、上方の3枚は輪生する。

●写真集

コシノコバイモコシノコバイモ 坂戸山

●育て方

春〜開花までは日当たり、花が終わったら半日陰、以降休眠したら棚下などの日陰で管理する。地上部のある間と秋に置き肥と液肥を併用して肥培し、さらにブドウ糖1000倍液を与えると良い。
灌水は乾いたら与えるようにし、休眠中も忘れずに行う。
植え替えは、隔年の秋、根が動き出す前に行い、硬質鹿沼土・軽石などの混合用土で水はけ良く植え付ける。
増殖は、実生か分球によるが、あまり分球はしない。実生は発芽率はよいが、開花までに5〜7年かかる。

●近縁種

アワコバイモ (四国に分布。葯の色は紫褐色。すき間のある釣鐘状の花。)

イズモコバイモ (島根県固有種。葯の色は白色、花柱に微細な突起がある。)

カイコバイモ (山梨県・静岡県に分布。葯の色は白色で、花が杯状に咲く。)

クロユリ (中国原産で、花は淡緑色で釣鐘に似ている。薬用植物。)

バイモ (中国原産で、花は淡緑色で釣鐘に似ている。薬用植物。)

ホソバナコバイモ (本州の中国地方、四国、九州にまれにみられる、網目模様がない。)

ミノコバイモ (本州(静岡県〜岡山県)に分布。葯の色は白色。花被片に突起はない。)

●和名
越の小貝母
和名は越後(新潟県)のコバイモの意味。
●参考図書

野に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)