10〜20cmの茎頂に、花を下向きに咲かせる。花被片はふちや内側の腺体近くに毛状突起があり、ふちや基部に紫色の網目状の斑紋がある。葯は白色。葉は下の2枚は対生し、上方の3枚は輪生する。
コシノコバイモ 坂戸山
春〜開花までは日当たり、花が終わったら半日陰、以降休眠したら棚下などの日陰で管理する。地上部のある間と秋に置き肥と液肥を併用して肥培し、さらにブドウ糖1000倍液を与えると良い。
灌水は乾いたら与えるようにし、休眠中も忘れずに行う。
植え替えは、隔年の秋、根が動き出す前に行い、硬質鹿沼土・軽石などの混合用土で水はけ良く植え付ける。
増殖は、実生か分球によるが、あまり分球はしない。実生は発芽率はよいが、開花までに5〜7年かかる。
アワコバイモ (四国に分布。葯の色は紫褐色。すき間のある釣鐘状の花。)
イズモコバイモ (島根県固有種。葯の色は白色、花柱に微細な突起がある。)
カイコバイモ (山梨県・静岡県に分布。葯の色は白色で、花が杯状に咲く。)
クロユリ (中国原産で、花は淡緑色で釣鐘に似ている。薬用植物。)
バイモ (中国原産で、花は淡緑色で釣鐘に似ている。薬用植物。)
ホソバナコバイモ (本州の中国地方、四国、九州にまれにみられる、網目模様がない。)
ミノコバイモ (本州(静岡県〜岡山県)に分布。葯の色は白色。花被片に突起はない。)
野に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)