キヌガサソウ

最終更新日
2018/04/01
●学名
Paris japonica
●科名
シュロソウ科ツクバネソウ属
●花期
6月〜8月
●生育地

日本固有種(基準標本は白山)。本州(東北地方、関東地方北部、中部地方の日本海側)に分布。亜高山帯の湿った草地や高山帯の雪田周辺などに生える多年草。白馬大雪渓は群落地として名高い。

●特徴

高さ30〜80cmとなり、葉は大きく、長さ20〜30cmの倒卵状楕円形〜広倒披針形で、8〜10枚が輪生する。花は茎頂に1個付くが、白い花弁は外花被片で7〜9枚、内花被片は白色線形で外花被片と同数で、長さ10〜15mmだが、あまり目立たない。
花が終わると、花片は徐々に緑色を帯びてくる。

●写真集

キヌガサソウキヌガサソウ 栂の森

●育て方

朝日が当たるような場所で管理し、夏は必ず半日蔭か日陰で保護する。

水切れは禁物。

肥料は春・秋に置き肥をして肥培する。

軽石を主体に、赤玉土や硬質鹿沼土を加えた用土で深鉢に植え付ける。

増殖は実生による。

●近縁種

クルマバツクバネソウ (低山帯の林床に生える多年草。北海道、本州、四国に分布。)

●和名

衣笠草。名前の由来は傘状に広がる葉を、昔、貴人が用いた衣笠にたとえたものといわれる。

別名ハナガサソウ。

●参考図書
山草図鑑(栃の葉書房)、高山に咲く花(山と渓谷社)