キンセンカ

最終更新日
2016/06/15
●学名
Calendula officinalis
●科名
キク科キンセンカ(カレンデュラ)属
●花期
●生育地
ヨーロッパ中央部から南部、特にカナリア諸島に約20種が分布する一年草または多年草。
●特徴

草丈は15〜50p。花は径7〜8cmと大きく、舌状花の色はクリーム、黄、橙などで中心部が暗紫色のある黒系、濃橙色大輪のむらじ系、丁字咲きのクレスト系などや、鉢物用の矮性品種もある。

先に渡来したCarvensisがキンセンカと呼ばれていたため、それと区別してトウキンセンと呼んでいた。しかし、キンセンカが花も小さく次第に栽培されなくなり、現在ではトウキンセンをキンセンカと呼ぶ。

千利休が切腹のときにキンセンカを飾ったことから、茶室では禁花になっている。

●写真集

キンセンカの花キンセンカ 庭の冬

●育て方

秋播きで春に開花するが、8月播きの早生系は年内に楽しめる。
弱アルカリ性の土で日当たり良く育てる。寒冷地では霜よけが必要。

●近縁種

ホンキンセンカ (黄色小輪、江戸末期に渡来。)

品種にダンディーパシフィック・ビューティータッチ・オブ・レッド&イエローなど。

●和名

金盞花。属名は『月の最初の日』を意味するが、当時、毎月その日に利子が支払われたことから転じて1ヶ月の意味も含むようになり、それ以上長期にわたり咲くこの花につけられた。
別名 カレンジュラ、ポットマリーゴールド。

イギリスでは、シェイクスピアの時代から、「マリーゴールド」と呼んでいたが、これは聖母マリアの黄金という意味で、黄金色の花の清純さを聖母マリアになぞらえたもの。

●花言葉
慈愛、乙女の姿、静かな思い、別れの悲しみ、失望
花言葉は、ギリシャ神話に登場する水の精クリティが、太陽神アポロンにかなわぬ恋をし、空のアポロンをずっと見つめているうちに花の姿に変わってしまったという話にちなんでいます。
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社)、花と木の名前(主婦と生活社) 、園芸植物(小学館)