北海道、本州、九州に分布し、高山帯の岩場に多いが、探知の日当たりのよい岩場や草原にも生える小低木。
高さ3〜10pほどだが、低山では約20pにもなる。葉は卵形で対生し、茎は細く、地を這って無数に分枝し、枝には短毛があり、立ち上がる。卵形の葉や茎全体に良い香りがある。6〜7月に紅紫色の花を枝先に穂状に咲かせる。
イブキジャコウソウ 春
日当たり、通風の良い場所で乾き気味に育てる。水はけさえ良くすれば用土は特に選ばない。
硬質鹿沼土と軽石の混合土などに根を土中に埋め、地上をはう茎を薄く覆うようにして植え付ける。
日照や通風が不足したり長雨で過湿が続くと、蒸れてベト病などが発生する。
増殖は株分けか挿し芽。
イワジャコウソウ (葉の幅が細く、花がやや小さいもの。)
シロバナイブキジャコウソウ (白花品。)
ヒメヒャクリコウ (北アルプスの高山帯に分布する。葉の表面に粗毛がある。)