ヒメウツギ

最終更新日
2016/02/24
●学名
Deutzia gracilis
●科名
アジサイ科(ユキノシタ科)ウツギ属
●花期
5月〜6月
●生育地
関東地方以西の本州、四国、九州に分布。川岸や岩場の日当たりに生える、日本原産の落葉低木。
●特徴

茎は分枝し、高さ約1.5mになる。小型なので古くから庭などによく植えられる。小枝が細く下垂するので石組みの間などに植えるのに使いやすい。また、鉢植えにもよい。花は今年枝の頂に白色の小花を円錐花序につける。

●写真集

ヒメウツギの花ヒメウツギ 日光植物園

●育て方

年間を通して日当たりで管理する。

水を好むので生育期は多めに灌水し、乾燥に注意する。

肥料は春・秋に油カスなどの置き肥をする。

鉢植えの場合は、花後に強めに剪定して仕立て直しをする。

植え替えは2〜3年ごとの春か秋に、硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などで植え付ける。植え替えの際は根を切り詰めて枝も整理する。

株分けか挿し木で増殖する。

●近縁種

ウツギ (日本全土に分布。山地の崖などに生える。)

マルバウツギ (関東地方以西の太平洋側・四国・九州に分布。日当たりのよい斜面に自生。)

この他、日本に自生するヒメウツギの仲間は、アオコウツギ、ウツギ、ウメウツギ、ウラジロウツギ、オオシマウツギ、オキナワヒメウツギ、コウツギ、コミノヒメウツギ、サラサウツギ、ツクシウツギ、ナチウツギ、ブンゴウツギ、、ヤエヤマウツギなど。

ウツギの付く名前の花には下記のようなものもある。

コガクウツギ (ユキノシタ科アジサイ属。伊豆半島・近畿〜九州に分布し、低山の斜面に自生。)

ツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属。本州の東北地方太平洋側〜九州の山地に自生。)

ミツバウツギ (ミツバウツギ科ミツバウツギ属。日本各地の林縁に自生。)

●和名
姫空木 。姫とは可愛らしい小さなものにつけられる名で、小型のウツギなのでこの名がある。
別名ウノハナ。
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社)、日本の山野草(NHK出版)、花と木の名前(主婦と生活社)、山草図鑑(栃の葉書房)